「施主支給」とは? 洗面リフォームにおけるメリットや注意点を詳しく解説

洗面所や洗面台のリフォームを行う際、「施主支給(せしゅしきゅう)」という手段を選べることをご存知ですか?
施主支給は、入念に準備をしたうえで行う分には、非常にメリットの多い方法です。しかし、お得になりそうだからと安易に行うと、かえって費用が余計にかかったり、思わぬトラブルに繋がったりする可能性があるので、注意が必要です。
そこで今回の記事では、施主支給とは何かという基本から、行うことで得られるメリットや注意点、全体の流れなどについて、詳しくご紹介していきます。
施主支給での洗面リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
□施主支給(せしゅしきゅう)とは
施主支給とは、通常は施工会社様などで手配するリフォーム素材を、家のオーナー自らが取扱店やメーカーなどから直接購入し、施工のみを業者様に依頼するリフォーム方法です。
たとえば、洗面化粧台をリフォームする場合、通常であれば施工作業だけでなく、洗面化粧台や、そこに設置する洗面ボウルなどの手配も、施工会社様がやってくれます。
しかし施主支給の場合は、洗面化粧台や洗面ボウルは自分で手配するので、業者様が行うのは、それを使って洗面所などをリフォームする施工作業のみとなります。
□洗面リフォームにおける施主支給のメリット
洗面リフォームで施主支給を行うと、多くのメリットが得られます。
ここでは、特に代表的なメリットを確認していきましょう。
メリット①:リフォーム素材を自分で選べる
施主支給では、リフォーム素材を自分で選べる点が大きなメリットです。
たとえば、ガラス製の洗面ボウルをリフォームに使いたい場合、施工会社様の扱うラインナップにガラス製が無ければ、通常は諦めざるを得ません。
しかし、施主支給であれば、自分自身で気に入ったガラス製洗面ボウルを探し、それを使ったリフォームを依頼できます。
メリット②:リフォーム費用が割安になる可能性がある
施主支給を利用すると、洗面リフォームにかかる費用が割安になることがあります。
通常、施工会社様が扱うリフォーム素材は、必要経費などのマージンが含まれているので、製品定価よりは割引になる場合が多いですが、「値引き率」はそんなに大きくないケースが多いです。
その一方、施主支給ではマージンを省いた製品価格で購入ができるので、賢く使えばリフォーム費用全体を安く抑えられる可能性があります。
メリット③:リフォームの結果にこだわりを残せる
施主支給を行うと、リフォームの結果に自分のこだわりを残すことに繋がります。
通常、リフォーム作業は一から十まで業者様に依頼するため、細かいこだわりを反映させるのが難しいです。
その点、施主支給なら使う洗面ボウルや洗面台などを細かく自分で調整できるので、リフォーム結果に自分なりのこだわりが反映させられやすいといえるでしょう。
□洗面リフォームで施主支給を行う際の注意点
洗面リフォームを施主支給で行うことには多くのメリットがありますが、注意しないと思わぬデメリットに繋がる可能性もあります。
ここでは、特に気をつけたい注意点を5つ確認していきましょう。
注意点①:受け付けていない施工会社もある
施工会社様の中には、施主支給を受け付けていないところもあるので注意しましょう。
お互いの誤解を防ぐためには、見積もりなどの具体的な話に至る前に、施主支給する意思表示をしておくことが大切です。
注意点②:結果的に割高になる可能性もある
施主支給では、リフォーム費用がかえって割高になってしまうこともあるので注意が必要です。
たとえば、施工会社様を経由して洗面ボウルなどを購入する場合、マージンの中には運搬費や設置費が込みになっているケースが一般的です。
そのため、施主支給で購入したものだと、運んで設置するために別途費用がかかり、かえってコストが大きくなる可能性も充分考えられます。
注意点③:トラブルには自分で対処しなければならない
施主支給で洗面リフォームを行う際、トラブルが発生したら自分で対処しなければいけません。
また、設置後に何か不具合が出た際も、施工会社様の保証が受けられない可能性が高いので、どこまでを保証してもらえるのか、事前にしっかり確認しておくことが大切です
注意点④:スケジュールが遅延する可能性がある
施主支給では、洗面ボウルや洗面台など個々の素材を別々に手配するため、注文のミスがあったり納期が乱れたりすると、スケジュールが遅延する可能性がある点にも注意しましょう。
施工工事のときに素材が無ければ、業者様が作業できず、後日再度お願いをして、作業をしてもらうために人件費が余計にかかってくるでしょう。
注意点⑤:仕様や規格など商品に関する知識が必要
施主支給で洗面リフォームを行う際、洗面ボウルの仕様が違ったり、排水溝の規格が違ったりして、思った通りに施工できないことがあります。
このような事態に陥るのを防ぐためには、リフォーム素材の仕様や規格について、しっかり理解したうえで準備をすることが求められます。
□洗面リフォームの施主支給で押さえるべきポイント
洗面リフォームを施工会社様に完全に委ねる場合は、施主は打ち合わせが完了したら、ほとんど何も気にせず任せておけば大丈夫です。
しかし、施主支給でリフォームするからには、施主も工事関係者となるので事前に色々と気をまわしておかなければなりません。
ここでは、施主支給で施主が押さえておくべき3つのポイントを確認していきましょう。
ポイント①:施工会社側の対応範囲
施主支給で洗面まわりのリフォームを行う際は、施工会社様がどこまでの作業をしてくれるのか、対応範囲を必ず確認しておきましょう。
「きっとしてもらえる」という希望的観測で当日を迎えると、自分でやらざるを得なくなり、方法がわからずに八方塞がりになってしまう可能性もあります。
後で誤解やトラブルにならないよう、双方の対応範囲を記したメモを作っておくとよいでしょう。
ポイント②:施工スケジュール
施主支給での洗面リフォームでは、スケジュールを詳しく定めておくことが重要です。
いつまでに何が届き、誰がいつ何を行うかといった、リフォーム完了に至るまでの分担スケジュールを話し合い、しっかり共有しておきましょう。
この工程が抜けてしまうと、作業当日に素材が届いていないなどのトラブルが生じてしまいかねません。
その場合、人件費を二重に支払わなければいけなくなり、無駄な出費に繋がります。
イント③:責任や保証の範囲
施主支給での洗面リフォームでは、リフォーム後の責任や保証の範囲もしっかり確認しておきましょう。
たとえば、施工後すぐに洗面ボウルが壊れてしまった場合、その責任が誰にあるのかは、事前にすり合わせておかないとトラブルになります。
また、取り付けた洗面台などに不具合が生じた際、施工会社での保証が適用できるのかどうかは、必ず事前に確認しましょう。
□施主支給での洗面リフォームの流れ
以上のメリットや注意点、押さえるべきポイントを踏まえると、施主支給での洗面リフォームの主な流れは以下のようになります。
① 施工会社様へ施主支給が可能かを確認し、意思表明をする
② 洗面ボウルなど、リフォーム素材の仕様や規格を理解する
③ どこまでを誰が行うかといった、対応範囲の確認や情報共有を行う
④ 取扱店へ配送手配を行い、工事当日に素材がすべて揃うように納期を調整する
このように、施主支給は名前の印象とは異なり、施工業者様や取扱店との協働が不可欠です。そのため、細部に気を配れるのであればおすすめの方法ですが、そうでない場合は、施工業者様に一任してしまった方が楽だともいえます。
洗面リフォームに求めるものは人それぞれなので、ご自身のニーズに合った方法を選ぶようにしましょう。
□まとめ
今回は、洗面リフォームで施主支給を行う際のメリットや注意点、押さえるべきポイントや実際の流れなどを詳しく確認してきました。
施主支給は賢く使えば費用を安く抑えたり、自分のこだわりを反映させたりできるリフォーム方法です。
しかし、安易に手を出すとデメリットやトラブルに繋がる可能性が高まるので、入念な下調べが必須といえます。
今回ご紹介したことを参考に、ニーズに応じて適切な洗面リフォームを行いましょう。