洗面台のボウルだけを交換できる? できる条件と確認すべきポイントを解説
洗面台のボウルにヒビや割れが生じたり、経年による汚れが目立ってきたりすると、新しいものに交換したくなりますよね。
しかし、洗面ボウルだけを交換することができるのか、洗面台ごと交換しなければならないのかがわからず、そのまま使い続けてしまっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、洗面ボウルだけを交換できるのかどうか、実際のところを詳しく解説していきます。また、記事の後半では形状ごと、素材ごとのおすすめ洗面ボウルの選び方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
■洗面ボウルだけを交換することは可能なのか?
結論から言うと、洗面台はそのままに洗面ボウルだけを交換できるかは、洗面ボウルが洗面台と一体型なのかどうかによって決まります。そのため、洗面ボウルが壊れてしまった場合は、ご自宅の洗面ボウルがどのような型なのかを確認するのが最優先事項です。
ここでは、交換可能な場合と交換不可能な場合、それぞれの違いを確認していきましょう。
□交換可能な場合
洗面ボウルだけを交換可能なのは、洗面台と洗面ボウルが一体型になっていない場合です。
洗面台と洗面ボウルの間に継ぎ目があれば、そこから取り外して、新しい洗面ボウルに置き換えることができます。
ただし、一体型でないからといって、100%洗面ボウルだけを交換できるとは限らないので注意してください。たとえば、洗面台に洗面ボウルを埋めるように取り付けてある場合、本体の洗面台自体が古くて劣化していたり、埋め込みの穴に合う洗面ボウルが無かったりすると、一体型でなくても交換は難しくなります。
□交換不可能な場合
洗面ボウルだけを交換したくても、洗面台と洗面ボウルが一体型である場合は、基本的に交換が不可能なので注意しましょう。
一体型とは、洗面台と洗面ボウルに継ぎ目がなく、完全に一体になっているタイプの洗面台です。また、一体型に近い形状で、「洗髪洗面化粧台」なども、洗面ボウルだけを分離することが構造上不可能なので、洗面ボウルに破損や劣化が生じた場合は、洗面台ごと交換しなければなりません。
■洗面ボウル交換の際に確認するべきポイント
前述の通り、洗面ボウルが洗面台と一体型でなければ、基本的には洗面ボウルだけの交換が可能です。しかし、洗面ボウル交換の前にはいくつか確認すべきポイントがあり、これらを見落として交換を進めてしまうと、思わぬ不利益に繋がりかねません。
ここでは、それぞれのポイントの詳細を確認していきましょう。
□ポイント①:洗面ボウルの型を確認する
洗面ボウルを交換する前に、洗面ボウルの型を必ず確認しましょう。
先述の一体型かどうかはもちろん、洗面ボウルには形状による型もあります。洗面ボウルは基本的に、同じ型のものでないと交換することができません。
たとえば、埋め込み型の洗面ボウルを交換するとなると、カウンターの天板に埋め込むための穴が大きく開いているため、同じく埋め込み型のボウルでしか交換はできません。
また、製造から一定以上の時間が経過した古いモデルの場合は、現在の型だと交換ができない可能性もあります。不安な場合は、リフォーム会社様などに一度問い合わせてみるとよいでしょう。
洗面ボウルの形状の違いについては、記事の後半で詳しく解説します。
□ポイント②:洗面台自体のリフォームも視野に入れる
洗面ボウルに破損や劣化が生じた場合は、洗面ボウルを洗面台ごとリフォームすることも視野に入れましょう。
ここまで見てきたように、洗面ボウルだけを交換するには色々な条件があります。また、運よく洗面ボウルだけを交換できたとしても、長年使っている場合は、洗面台自体の劣化も進行している可能性が高いです。場合によっては、洗面ボウルだけを交換するのと、費用がそれほど変わらないこともあります。
最近の洗面台は、隠し収納スペースが多く付いていたり、ミラーに照明が埋め込まれていたりなど、機能性に優れた製品が多く揃っています。そのため、一定期間使って古くなった洗面台の場合は、洗面台ごとリフォームすることも検討するとよいでしょう。
□ポイント③:リフォーム時は相見積もりを取る
洗面ボウルの交換リフォームにしても、洗面台ごとのリフォームにしても、実施前には複数のリフォーム業者様から相見積もりを取ることが重要です。
相見積もりとは、各業者様の見積もり金額を照らし合わせること。リフォーム費用は業者様によって金額が異なります。また、例えば工事の内容にどこまでが含まれているのか、も異なる場合が多いです。
そのため、リフォームを行う際は複数の業者様に見積もりを依頼し、適正かつ妥当な金額でリフォームしてくれるところを選定しましょう。見積もり自体は無料で出してくれる業者様が大半なので、できれば3社程度から相見積もりを取るのがおすすめです。
□ポイント④:賃貸物件の場合は大家さんに確認・相談する
賃貸物件の洗面ボウルを交換する場合は、事前に大家さん、もしくは管理会社に確認・相談をすることを忘れないようにしましょう。
大前提として、賃貸物件の退去時には、借りたときと同じ状態に戻さなければならない「原状回復義務」が生じます。そのため、自己都合で勝手に洗面ボウルを交換したり洗面台をリフォームしたりすると、後々トラブルに繋がりかねません。
また、洗面ボウルの破損が故意でなく過失によるものだったり、経年に伴う劣化だったりする場合は、交換費用を負担しなくて済む可能性もあります。この場合、勝手に交換してからの相談だと費用は自分持ちになってしまうので、必ず実行前に相談するようにしましょう。
■洗面ボウルの種類と選ぶときのポイント
ここからは、洗面ボウルの形状や素材の種類と、選ぶときのポイントについて確認していきます。
洗面ボウルの種類によって、交換のしやすさや破損や劣化の可能性などに違いが生まれるため、ご自身の用途に合ったものを選ぶのが大切です。
□洗面ボウルの種類とポイント(形状編)
洗面ボウルは、形状のうえで以下の4種類に分けられます。
・埋め込み型
・半埋め込み型
・置き型
・壁付け型
それぞれの特徴と、選ぶときのポイントについて確認していきましょう。
☆埋め込み型
埋め込み型は、洗面カウンターの天板にボウルの縁まで埋め込むタイプの洗面ボウルです。
カウンターとの境目がほぼ無いため、掃除がしやすく空間を広く使える点がメリットとして挙げられます。その一方、天板に専用の穴を開けているため、洗面ボウルだけを交換するのは難しくなります。
☆半埋め込み型
半埋め込み型は、洗面カウンターの天板に、部分的に埋め込むタイプの洗面ボウルです。
埋め込み型より洗面ボウルの露出部分が多いので、よりデザインを主張させることができます。しかし埋め込み型と同じく、洗面ボウルだけの交換は選択肢が限られてくる点に注意が必要です。
☆置き型
置き型とは、洗面カウンターの天板上にそのまま置くスタイルの洗面ボウルです。
置き型の場合、洗面カウンターに水栓金具が通る穴さえあれば設置でき、洗面ボウル自体のデザインを活かせる点が大きなメリットでしょう。また、破損や劣化が生じた場合も、水栓金具の規格さえ合えば交換が可能な点も嬉しいポイントです。
ただし、洗面カウンターと壁面との相性によっては、手が入らず掃除しにくいスペースが生まれかねないので、設置場所に注意する必要があります。
☆壁付け型
壁付け型とは、壁に直接設置するタイプの洗面ボウルです。
設置に洗面カウンターを必要としないため、水回りの空間をコンパクトに仕上げられる点が最大のメリットでしょう。そのため、空間が狭くなりがちなトイレなどでは、壁付け型の洗面ボウルを採用することが多いです。また、破損や劣化した際の交換も比較的スムーズに行えます。
ただし、壁付け型は別途収納などを設けるのが難しいので、手洗い以外に化粧なども行う洗面化粧台としては不向きです。用途に合わせて、適切な型の洗面ボウルを選びましょう。
□洗面ボウルの種類とポイント(素材編)

洗面ボウルは色々な素材のものが販売されており、それぞれに特徴が異なります。
ここでは、代表的な以下4種類の特徴や選ぶ際のポイントを確認していきましょう。
・陶器
・ガラス
・ホーロー
・樹脂
☆陶器
陶器は、洗面ボウルで最も一般的な素材です。
表面がなめらかで汚れが付きにくく、お手入れしやすい点がメリットとして挙げられます。その一方、重い物を落とすとヒビが入ったり割れたりする原因になるので注意が必要です。
☆ガラス
ガラス製の洗面ボウルは、他の素材と違って光を通すので、洗面回りをおしゃれな印象に仕上げたいときに重宝します。
ただし、金属製品などを落とすと、傷が入ったり割れたりする可能性がある点に要注意です。また、水垢などの汚れが目立ちやすいので、小まめなお手入れが重要となります。
☆ホーロー
ホーローとは、金属にガラス質をコーティングした素材です。汚れが付きにくく割れにくいため、洗面ボウルの素材としては一定の人気があります。
ホーローを選ぶ際は、コーティングの剥がれに注意しましょう。物を落としたり経年劣化したりすると、コーティングが剥がれて下地の金属が錆び、最悪の場合穴が開いてしまう可能性もあります。
☆樹脂
樹脂製の洗面ボウルは、大きなものを落としても割れない点が大きなポイントです。また、金額が他素材に比べてリーズナブルなので、低予算で交換したい場合などに重宝するでしょう。
しかし、素材がやわらかく傷が付きやすい点と、ヘアカラー剤などで変色する可能性がある点には注意が必要です。
□まとめ
今回は、洗面ボウルに破損や劣化が生じた際、洗面ボウルだけを交換できるかについて、詳しく確認してきました。
結論として、洗面ボウルだけ交換できるかは、洗面台と一体型になっているかどうかによります。また、古い型や特殊な形状の洗面ボウルの場合も、既製品での交換が難しいケースが考えられるので、詳しくはリフォーム会社様などに相談してみましょう。
今回ご紹介したことを参考に、用途に応じて最適な洗面ボウルを選んでいただければ幸いです。